蜘蛛ですが、なにか?

【蜘蛛ですが、なにか?】38-1話のネタバレ|召喚士ブイリムス視点に

蜘蛛ですが、なにか?38-1話のネタバレを掲載。38-1話では、召喚士ブイリムス目線で話が進む。ブイリムスはエルロー大迷宮に発生した謎のモンスターの捜索に来ていた。蜘蛛ですが、なにか?38-1話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。

蜘蛛ですが、なにか38-1話のネタバレ

レングザンド帝国国境要塞にて、洞窟から命からがら転移魔法で帰還した魔法使いに衛兵が「ロ・・・ロナント様!?捕獲隊は・・・」と声をかけると、ロナントは「全滅じゃ!!」「説明は後じゃ、癒し手を呼べ、ありったけ!!」と急かす。

瀕死の召喚士に「まだ助かる!!」「死ぬでないぞ、ブイリムス!!」「ええい返事をせい!!何とか言わんか!!」と声をかけると、衛兵が「ロナント様も腕の治療を・・・」と言うが、ロナントは「いらん!!一秒とて無駄にできん、四方に立て!!」とともに魔法を発動していく。

ブイリムスの日記には「・・・なんと間の悪いことか」「待ち望んだ我が子が生まれたというのに、妻にも子にも会えないまま任務に向かわなくてはならない」「エルロー大迷宮に謎のモンスターが現れたと報告があった」「「危険度はA、最悪Sランクに達する恐れあり」」「その魔物のため大量の魔物が生息域を離れ、迷宮入り口の危険度が増しているのだそうだ」「また、同時期に”人を助ける蜘蛛の魔物”に遭遇したパーティがいる」「もしそんなものが実在するとしたら伝説級の代物でとうてい我々の手には負えない」「だが、その”魔物”を手懐けよ、あるいは討伐せよ・・・」との命令が我々に下された」と記されていた。

出立前、ロナントがあくびをしているのを見てブイリムスが「ロナント様!!」「もう少し緊張感をお持ちください!!」「相手はAランク、あるいはSランクと推測されます」「対処できるのはロナント様以外いないんですよ!!」と声を荒げると、ロナントは「わぁっとるわい」「年寄り一人に押しつけおって情けないのう」「まあ、いざとなったら何とかしてやるわい」「カリカリせんと大船に乗った気でドンと構えとれ!とめんどくさそうに返した。

ブイリムスは「レングザンド帝国最高位の魔法使いロナント様」「魔法技術では並ぶ者のいない練達の士だが・・・問題は性格だ、とにかく奔放で自分勝手」「勅命ですら平気で無視し規律を守らない」「それでも地位を失わないあたりがこの方が帝国にどれほど重要なのかを表している」と感じていた。

ある程度進んだところで荷を降ろしブイリムスが「よし、今日はここを拠点にしましょう」「小休止の後四名を残し周辺を探索します」と指揮を取ると、ロナントが「お〜〜〜、がんばれよ」と適当に返すが、ブイリムスは「ロナント様も行くんですよ!!」とツッコむ。

ロナントが「ったく、召喚士ってやつは・・・他人を働かせる事ばかり考えおって」と面倒臭そうにしていると、ブイリムスは「まずは前回の調査隊が魔物に遭った場所に向かいましょう」「おそらく・・・ここですね、報告の場所は」と前回蜘蛛子が人間と遭遇した場所に到着する。

ロナントが「ふん・・・痕跡は何もないのう」「戦闘もせず逃げ出した足跡ぐらいか」と少し調べると、ブイリムスが「ここが巣というわけではなさそうですね」と言う。ロナントが「よし・・・調査終了!!帰るぞ!!」と嬉しそうにするが、ブイリムスは「そんなわけないでしょう!!」「この付近を探索します!!」「Aランク以上のタラテクト種と巣の中で戦う・・・」「考えただけで寒気がしますけどね」と危険を承知していた。

調査を続けるがブイリムスは「それから数日念入りに探索したが、蜘蛛の魔物の手がかりは何もなかった」と振り返る。

ロナントが「あ〜〜〜、腰が痛い」「なぁもう帰らんか?無駄じゃろこれ」と帰りたがっていると、ブイリムスは「全員疲労が溜まっている・・・物資も残り少ない」「探索に出るのはもう一度が限界か・・・」と感じていた。

ブイリムスが「案内人どの、他に可能性のありそうな場所は残っていますか?」と確認すると、案内人は「そうですね・・・目ぼしい所は調べつくしました」「”蜘蛛の魔物”ということで最初から除外していたんですが、この近くに中層へ降りるルートがあります」「中層はマグマの流れる高熱地帯です」「蜘蛛型は例外なく高熱が弱点なので中層へ向かうとは思えませんが・・・突然変異で耐性を得た・・・とかだったらあるいは・・・」と可能性を告げ、ブイリムスは「確かに可能性は低いですが、ありえますね」「どの道最後の探索になる・・・ここは賭けだ!」「休憩が終わり次第・・・未探索の中層ルートを調査します!!」「そこで何も発見できなかった場合、調査は打ち切り・・・国元へ帰還します!!」と指示を出した。

ブイリムスが「ロナント様?浮かない顔ですね」「帰還と聞いて一番はしゃいでいるかと・・・」とロナントに話しかけると、ロナントは「まあな・・・」「みんな心底見つからんで帰れる事を期待しとる、こういう時はその逆をよく引くからのう・・・」と嫌な予感を感じていた。ブイリムスが「当初の目的ですから見つかった方がいいんですが・・・」と返すと、ロナントは「そうだったのう、まぁ何が起こるか判らん油断せん事だ」と伝え、ブイリムスは「一番油断してたのはロナント様でしょうが・・・」「本当にひねくれ者だなこの人は」と内心で思っていた。

さらに洞窟の奥に進むと兵士が突如動きを取れなくなる。

するとてロナントが「触るな!!そのままじっとしとれ!!」「他の者も動くなよ!!」「光を当てる・・・よく見とれ」とトーチの魔法を発動すると、兵士の腕に糸が絡みついていたことがわかる。

ブイリムスが「まさか・・・!!」と驚くと、ロナントは「うむ、当たりを引いたのかもしれんな」「誰か糸を切ってやれ」と言い、兵士が腕に絡みついた糸を剣で切ろうとするがなかなか切れなかった。

ロナントが「おお、切れんか!?」「焼き切るぞ、動くなよ?」と炎魔法を発動するがそれでも糸は燃えずさらに勢いを強めた。

ロナントが「ずいぶん奥まで燃えたようだの・・・」と言うと、ブイリムスも「巣の主がいたら怒り狂うでしょうね・・・」と返し、奥に魔物の姿を発見する。

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