終末のワルキューレ40話のネタバレを掲載。40話では、シヴァが輪廻舞踊灰燼(ターンダヴァ・カルマ)という最強状態となる。そして、雷電とシヴァの闘いが結局を迎えようとしていた。終末のワルキューレ40話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。
終末のワルキューレ40話のネタバレ
なにせよワシぁ力士だからな
雷電の八咫烏によってシヴァの2本の腕が破壊された。
ゲルが「や・・・やった・・・」「やったっスよ、姉さま・・・」と勝利を確信していたが、シヴァはゆっくりと立ち上がる。
アレスが「な・・・なんだ今の技は・・・」「シヴァの腕がちぎれ飛んだ・・・だと・・・?」と驚くと、ゼウスは「ふむ・・・」「もしシヴァがガードしていなければ・・・確実に頭が砕け散っていたじゃろうな〜」「なにせヤツの掌底は・・・その凄まじい衝撃波で音まで呑み込みおった」とその場の音を支配していたことを理解していた。
アレスが「に・・・人間にそんな技が出せるのか・・・」と驚愕すると、ヘルメスは「シヴァだから死ななかった・・・と言えますが・・・受けたダメージは大きいようですよ」と言い、当のシヴァも「クソッ・・・グラつきやがる・・・」とダメージを感じていた。
一方、雷電の全身の筋肉からも血が吹き出していた。
ゲルが「なんか雷電の様子がおかしいスよ?」と言うと、ブリュンヒルデは「反動です」「筋肉を超速移動させるあの技は、通常ではあり得ない負荷が全身にかかる・・・」「それに耐えきれず・・・雷電の肉体が壊れ始めているのです」「スルーズの超筋外骨締廻でかろうじて体の形を保っている状態・・・」「雷電はいま立っているのが不思議なくらいです」と説明した。あえぐ雷電にスルーズが「あ・・・あんた大丈夫かい!?」と声をかけると、雷電は「やっぱり・・・相撲って最高だな・・・」「スルーズ・・・もっとだ・・・もっと筋肉を動かし続けてくれ・・・・・・おまえならできるはずだ・・・」と頼み込む。スルーズが「な・・・何言ってんだい!?」「そんなことしたら・・・あんたの肉も臓物も・・・何もかもぐちゃぐちゃに壊れちまうよ!!」と雷電の身を案ずるが、雷電は「わかってるさ・・・スルーズ・・・」「でも、足りねえんだ・・・」「もっと・・・もっとだ・・・」「やっと・・・やっとなんだよ・・・」「裏切り続けてきた大好きな”相撲”を・・・本気で取れるんだ・・・」「・・・頼む・・・ワシの体を・・・いや、命も全部この一番に懸けたい・・・」「なにせよワシぁ力士だからな」と笑った。
それを聞いたスルーズは「・・・バカ」「あんたほんとにバカだね・・・」「でも・・・それでこそ、あたいの惚れた漢だよ!」「とことん、行くよ?」と雷電の想いに応えていった。
オレは印度神界の天辺だからな
それを見たシヴァが「へぇ、いいもん背負ってんじゃねぇか・・・」とつぶやくと、観戦席にルドラがいることに気づく。
シヴァは「・・・俺もお前と一緒だ」「こんなバカでいい加減な破壊神を信じてくれた1116柱のために・・・敗けられねぇんだ」「なんつったってよ・・・オレは印度神界の天辺だからな」と言い放った。
シヴァは「限界の向こう側まで、アゲるぜ?」「どうなっちまうんだろうな・・・オレもこいつは初めてだからよっ!!」と指を自身の胸に突き刺すと、ヴィシュヌが「い・・・一体何を?」「み・・・見ろよ・・・シヴァのやつ・・・アートマン(心臓)を直接刺激して強制的に心拍を上げてやがる!!」とシヴァの意図に気づいていく。
ヘイムダルが「な・・・何だ・・・?」「シヴァの肉体が・・・赤く染まっていく・・・」「ま・・・まるで体が燃えているようだ!!」と実況する。
伝説(ヴェーダ)は言う。”時至ればシヴァ神、ターンダヴァを踊り世界を破壊す”だが、伝説には先がある。”然してシヴァ自らの肉体を焼き尽くし、その灰燼により世界を再創造せん”曰く・・・輪廻舞踊灰燼(ターンダヴァ・カルマ)。
シヴァが「踊ろうぜ・・・燃え尽きるまで」と言うと、雷電は「へ・・・あんたっちゅう漢は・・・ほんとに・・・おめったいのう」と構えを取った。
史上最強の力士雷電為右衛門、印度神界最強の破壊神シヴァ。奇しくもこの時、かつて頂に立った人と神は同時に己の武の深奥に到達していた。
雷電は「弱きもののため、相撲のため、故郷のため」と念じ、シヴァは「仲間たち、印度、親友」と互いに背負うものを強く感じ、同時にぶつかっていった。