蜘蛛ですが、なにか？56-1話のネタバレを掲載。56-1話では、蜘蛛子がついにアラクネに進化していく。街に転移されると、街が破壊される中暗躍するエルフを発見する。蜘蛛ですが、なにか？56-1話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。
蜘蛛ですが、なにか？56-1話のネタバレ
ギュリエディストディエスが去り、蜘蛛子が置き土産の龍の死骸を見て「さて！！ギュリ（略）とは貸し借りなしということで、詫びの印の地龍の肉が手に入った」「こんだけあれば・・・いける？いけるよね？」「ひさしぶりの〈進化〉！！」と進化を検討していた。
「今は幼体への移植でステータスが大幅に低下している」「進化には膨大なSPを使うから最大SP”3”じゃどうしようもない」「でも、私は”進化の眠り”の間も〈睡眠無効〉でムリヤリ行動できる」「そして、この大量の食材・・・ハイもう分かりましたね？」「そう！！進化しながら食い続ければいいのだ！！」「食事の間もキャリアアップ！！意識高い系ビジネスウーマンよ！！」とアラクネへの進化を始める。
進化の予兆を感じ「始まった！！」「おっとやばい・・・SPが涸れたらどうなるかわからん」「なので食う！！」「食って食って食い続ける！！」とひたすら目の前の地龍を食い続けアラクネへ進化した。
アラクネとなった蜘蛛子は「ふおお・・・やった！！進化成功！！」「と、とりあえず上は隠そう」と胸を隠し、「しかし・・・並列意思とはまた違った・・・意識が二つある感じ」「視界が違うのが新鮮だなこれは」と下腹部の蜘蛛部分を見た。
自身の顔を見た蜘蛛子は「この顔って前世の私やん！！」「蜘蛛になるくらいだから転生後は別人になると思ってた・・・」「目が赤くて肌とか毛とか真っ白だけど顔はそのまんま」「あーやばい、なにこの・・・なに？うへへへへ♡」と謎の高揚感を感じ、「そして、決定的な差はやっぱりこの「上半身」！！」「上半分だけど人の体の感触！」「手が指が動く、そんな当たり前の事にいちいち感動する」と感動していると、背後からの物音に驚いて飛び上がった。振り返ると「あ・・・私の卵か」「びっくりした〜、〈探知〉に反応しないと心の準備が・・・」と驚いていると、卵が孵化していく。
「何度か街と迷宮を往復しつつ大量に産んどいた卵が孵り始めた」「その数千個！！まだまだいるよ！！」「自分の移植ついでに並列意思も一体ずつ卵に振り分けてある」「ベイビーズの指揮はそいつらがやっといてくれるはずだ」「スキルはほとんど私と一緒だから各々自活してね」「ま、育児放棄と言われるのも心外なので・・・食材放出！！」と空納スキルに貯めたモンスターの死骸を放出し、ベイビーズはそれに群がり始めた。
「うん、我ながら蜘蛛がワラワラたかってるのはキモいな！！」「小さいとは言えヒヨコ大だし・・・」「さてさて、私自身はどうしたもんかな」「魔王に見つかった以上街へは戻れない、お供えの甘味ともこれでお別れかぁ・・・」「んん〜〜〜・・・」「一瞬だけ！！新しいお供えが来てないかチェックするだけだから！！」と街の近くに転移した。すると、街が破壊されている光景を目の当たりにする。
「街が・・・！！どういうこと！？」「私がいない間に何があった！？」「あの旗と鎧は・・・オウツ軍！！」「軍以外に別働隊まで動かしてたの！？」「ほとんどの兵力は出払ってて街の警備隊だけじゃ守りきれそうにない、このままだと陥落するな・・・」「でもこれなんか変だな、総勢数十万もの大戦を他でやってるのにわざわざ街ひとつを落としてどうすんのよ」「時間的にはまだ戦争の結果は伝わってないはず・・・」「つまり、最初からこの街は優先目標だったことになる」と考えを巡らせていると、エルフが走っていることに気づいていく。
