蜘蛛ですが、なにか？55-3話のネタバレを掲載。55-3話では、管理者ギュリエディストディエスが再登場する。蜘蛛子とギュリエディストディエスの対話が繰り広げられる。蜘蛛ですが、なにか？55-3話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。
蜘蛛ですが、なにか？55-3話のネタバレ
転移魔法で目の前に現れた男を見て蜘蛛子は「こいつは・・・”管理者”ギュリエディストディエス！！」「何で今私の前に？」「なんとなく敵意は感じないけど・・・」と感じていると、ギュリエディストディエスから「聞こえるか」という声が聞こえる。
蜘蛛子が「こいつ、脳内に直接・・・しかも日本語！？」と驚くと、ギュリエディストディエスは「”D”の翻訳機能に干渉した」「私の権限で強引に発動しているので君が再現するのは難しいだろう」「しかし驚いたな、だいぶ小さくなったがまさか生き延びるとは」と伝える。蜘蛛子が「あっ！？」「どうもおかしいと思ったんだ、魔王が〈転移〉で襲って来たこと！！」「アレ、こいつの仕業か！！」と気づくと、ギュリエディストディエスは「彼女とは旧知の仲ゆえ一度だけ手を貸した」「だが、今後は手を出さん」と淡々と告げていく。蜘蛛子が「はあ！？こっちはほぼ死にかけたのよ！？」「「もうしません」で済むかっての！！謝るつもりなら誠意見せなさいよ！！」と怒りを露わにすると、ギュリエディストディエスは「・・・君の怒りはもっともだ」「これが私なりの誠意だ」と巨大な龍の死骸を出現させる。
ギュリエディストディエスが「進化への”糧”が必要だろう」「君のために戦った者達だ、君の血肉となれば本望のはず」と伝えると、蜘蛛子は「何の話？私の知らない所で何やってたの！？」と意味がわかっていなかった。ギュリエディストディエスが「以後アリエルには手を貸さん・・・転生者にも関わることはない」「これで納得してもらえるだろうか」と手打を提案してくると、蜘蛛子は「・・・正直割に合ってない気はするけど、これ以上ゴネてもいい事なさそうだししゃーないか・・・」と考え、「コレ・・・食べていいんですか」と納得し、ギュリエディストディエスは「ああ・・・そうしてくれ」と伝えた。
ギュリエディストディエス「アリエルについてだが・・・私の個人的な・・・”頼み”がある」「アリエルへの手出しをやめてもらえないか？」とお願いすると、蜘蛛子は「手出し？むしろ魔王が粘着してくるんだけど！？アレはマザーの恨みじゃないの？「他にやったのはエルフと盗賊と変なおっさんと・・・」「あ！！そうだ体担当！！あいつまだ侵食やってたのか！！」「連絡もないし魔王が弱ってる様子もないからとっくに呑み込まれて消えたと思ってたわ・・・」「孤独に一人でがんばってたのね・・・すまん体担当」と思い出していく。ギュリエディストディエスが「これはあくまで私のわがままだ」「君が承諾できなくても一向に構わない」と話すと、蜘蛛子は少し考え「ムリです」と答えた。
蜘蛛子が「てか、やめるも何もマザー経由の回線が切れちゃったからもう指示も回収もできないわ」と考えていると、ギュリエディストディエスは「事情があるようだな、知らずに無理を言ってすまない」と謝罪し、蜘蛛子は「こっちも状況知らなかったしチャラってことで」と伝える。
ギュリエディストディエスが「それともう一つ頼みがある」「今後人族との関わりをなくして欲しい、できればどこかでひっそりと暮らしてもらえないか」「君の事情は”D”から聞いている」「こちらの世界の都合で巻き込んだことは申しわけなかった」「だが、それを承知で勝手な事を言うと・・・君の力はあまりに大きくなりすぎた」「強大な者が社会に関わると大きなうねりを生む」「それは世界に混乱をもたらす・・・今回の”戦争”のように」「検討してくれないだろうか」と話すと、蜘蛛子は少し考えた後「お断りします」と丁寧に断り、「悪いけど、この世界を滅びに追い込んだ住民達には任せられないんだ」と考えていた。ギュリエディストディエスが「どうしても・・・か？」と再度尋ねると「はい」と答えられ、「異世界人から見て・・・私の行為は滑稽に見えるだろうか？」と上を向いて尋ねてきた。
蜘蛛子が「なんか色々と裏で苦労してんのかな〜」「〈念話〉から疲労と苦悩と諦めと・・・”覚悟”が伝わってくる」「でも、悪いけど私にはそれ以上はわからないししょせん他人事だ」「”問い”に答える言葉はない」「「汝の為したいように為すがいい」・・・って何かのセリフにあったね」と告げると、ギュリエディストディエスは「そうか・・・そうだな」「では、私は為すべき事を為すとしよう、感謝する」「”D”にも釘を刺されているゆえしばらく君を害しはしない」「だが、君の為す事と私の為す事が相容れぬならば・・・私は君の前に立ちはだかるだろう」「さらばだ」と転移魔法で消えていった。
