蜘蛛ですが、なにか？58-1話のネタバレを掲載。58-1話では、ソフィアが転生前の名前を蜘蛛子たちに明かしていく。蜘蛛子とアリエルとソフィアは一時共に行動をすることにした。蜘蛛ですが、なにか？58-1話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。
蜘蛛ですが、なにか？58-1話のネタバレ
男が「で・・・ではお二人は・・・貴方が当代の「魔王」様、そしてこちらが「神獣」様・・・！？」と理解していくと、アリエルが「そう、正真正銘本物の魔王アリエルです、以後よろしくお願いします」と名乗る。
男が「魔王・・・様がなぜ？」と尋ねると、アリエルは「私の方の理由はこの蜘蛛ちゃんだったんだけど、来てみたら余計なものがいたもんでね、予定変更したんだ」「奴は世界一のゴミクズだからね、見つけたら必ず始末しなきゃ」「さっきのアレは遠隔操作の人形みたいなもんだからまた湧くだとうけど」「私は君達を助けに来たわけじゃないってのはそういうこと、私は・・・ね」と蜘蛛子を見る。話を振られた蜘蛛子は「ええ・・・これ私が喋らなきゃダメ？」「アカン・・・会話じゃうまく説明できない」と顔を赤め、アリエルが「この蜘蛛ちゃんと君のお嬢様は以前から知り合いなんだよ」と話をまとめてくれた。
男が「以前・・・と申されましても、お嬢様はまだ生後一年にもなりませんよ！？」と返すと、アリエルは「ま、当然そう思うよね」「さて・・・ここで問題でーす」「お嬢ちゃんお名前はー？」と尋ねる。男が「お嬢様はまだ言葉が・・・」と伝えると、アリエルは「おぉそっか〜、じゃ〈念話〉繋げてあげよう」と念話を発動し「お名前は？」と再度尋ねると、吸血っ子は「ソフィア・・・いいえ、根岸彰子」と答えた。
アリエルが「君の”お嬢様”はただの赤ん坊じゃない、「転生者」だ」「この世界の他にもいろんな者の生きる無数の世界がある」「その”別の世界”には基本的に干渉できないんだけど、この世界のドアホがバカをやらかしてね、”別の世界”の若者を巻き込んで何十人も死なせちゃったわけ」「それに責任を感じた神が犠牲者の魂を拾い集めて記憶を持ったままこの世界に生まれ変わらせた、それが「転生者」」「転生者は神に贈り物をもらって生まれてくるから、そのためなのかあのクソエルフは転生者を狙ってるみたいなんだよね」「この”神獣様”もその一人ってわけ」「今回君達を彼女を助けたのは前世の繋がりがあったからだ」「・・・だよね？」と確認し、蜘蛛子は「こっちに振るな〜！！どうせなら全部説明してくれ！！」と感じていた。
それを聞いた男が「・・・にわかには信じがたい話ですが・・・神獣様に守られ・・・お嬢様のスキルで力を与えて頂いたこの身としては納得するしかありませんね」と納得すると、ソフィアは「メラゾフィス・・・ごめんなさい、私あなたを吸血鬼にしてしまった、あれしか方法がなかったの」と謝る。メラゾフィスが「謝る必要はございません」「この力のお陰で生き永らえる事ができたのです」と返すと、蜘蛛子は「だよね〜・・・どう見てもクソエルフどもに皆殺しにされる寸前だったし」「たぶん・・・吸血鬼化してなきゃ私も魔王も間に合わなかったよ」と考えていた。メラゾフィスが「旦那様と奥様をお守りできず・・・申し訳ございません」と頭を下げると、ソフィア「でももう人として生きられないのよ？」と伝えるも、メラゾフィスは「いえ、むしろ好都合です」「長命であるお嬢様に仕えるには人族の寿命では短すぎますから」「私は旦那様と奥様にお嬢様を託されました」「この命尽きるまで未来永劫お守りいたします」と片膝をついた。
それを見ていた蜘蛛子が「うんうん、イイハナシダナー・・・」「オジロリ年の差主従カプ推せるわ〜」と感じアリエルを見ると、アリエルはまさかの号泣しており「よーしわかった！！君達私の下へ来い！！」「この魔王が責任をもって保護してやる！！」と宣言する。
アリエルが「この世界で私に勝てるやつはほぼいない！！」「世界最強の魔王が保護を与えるんだ、お得だと思うよ？」「それに魔族領は吸血鬼でも普通に暮らせる、一緒に魔族領に来ないかい？」とオファーを出すと、メラゾフィスは「私はお嬢様の決定に従います」と返し、ソフィアは「そうね・・・少し・・・考えさせて下さい」と伝えた。アリエルが「いいよいいよ〜、大いに悩んでくれたまえ」「とりあえずお試し期間って事で私らと一緒に行こう、蜘蛛ちゃんもそれでいいね？」「さて、善は急げ」「そろそろオウツ軍がここまで到達しそうな気配だ」「まずサリエーラ国の首都に向かおう、結論はそこに着いてからでいいよ」と伝える。
「じゃ蜘蛛ちゃん、とりあえず街から離れた所に〈転移〉よろしく！」とアリエルが頼むと、蜘蛛子は「おい、さっそく丸投げかよパワハラ上司」「なんか最近流されてばっかな気がするけど・・・ま、いいか、ここまで来たら吸血っ子は最後まで面倒を見よう」「なんやかんやですぐやるべき事もなくなったし」「ベイビー達は放置しちゃってるけど大丈夫でしょ・・・」と考えながら転移魔法を発動させた。
