蜘蛛ですが、なにか?

【蜘蛛ですが、なにか?】55-2話のネタバレ|蜘蛛子死亡で子蜘蛛に転生

蜘蛛ですが、なにか?55-2話のネタバレを掲載。55-2話では、蜘蛛子が魔王の攻撃で消滅してしまう。が、蜘蛛子はあらかじめ産んでいた子蜘蛛に転生していく!?蜘蛛ですが、なにか?55-2話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。

蜘蛛ですが、なにか?55-2話のネタバレ

蜘蛛子が少年を鑑定すると〈人族 LV14 ユリウス・ザガン・アナレイト〉と表示され、「称号〈勇者〉」「魔王の次は勇者かい!!」「しかも私のスキル〈勇者〉と違う本物の”称号”持ち!!」「でも、〈勇者〉にしちゃだいぶ弱くね・・・?」「いやまあ、子供にしちゃ上出来だしそこらの兵士よりはかなり強いんだけど・・・スキルが育ってないよね」と感じていた。

蜘蛛子は「不思議なのはこのちんちくりんの勇者に対する魔王の態度だ」「アンタこんなん赤子の手どころかカイワレ一本ひねるレベルでしょ?何ビビってんのよ」「もしかして〈勇者〉の称号に何かある・・・?」「教えて叡智様!!」と鑑定を発動すると、「〈勇者〉称号隠し効果:〈魔王〉を打倒しうる力を一時的に付与する能力を持つ。」と表示され、「あったーーー!!」「システムのご都合主義!!相性ジャンケン!!」「”打倒しうる”だから絶対無敵ってわけじゃなさそうだけど・・・この能力を警戒して魔王はうかつに動けないわけね」「〈勇者〉は〈魔王〉に勝ち、〈魔王〉は〈私〉に勝ち、〈私〉は〈勇者〉に勝つ・・・三すくみ状態!!」「この状態を活かして私有利に持っていけないか・・・?」と考えていた。

側にいた兵士の生き残りがよろめきながら立ち上がり「おのれ魔物め・・・!!」「せめて一矢報いようぞ・・・」「魔力を結集せよ!!」「〈火球〉!!」と火球の魔法を放つと、蜘蛛子は「出来損ないの〈火球〉・・・ま、こんなの無視してOK・・・」と一瞬思うが、「いやまずいわ!!」「私と魔王にはお肌のシミにもならない打撃・・・だけど勇者はそうはいかない!!かなりのダメージを負うことになる」「魔王に対する抑止力がなくなる・・・この三すくみが崩れるのはまずい!!」「助けざるを得ないわ!!」と勇者に向かう火球を蜘蛛糸で防いだ。

しかしその直後、「魔王・・・!!」「くそっ、警戒を解いたつもりはないのに今の一瞬で・・・!!」と一瞬の隙に魔王の糸で捕えられる。

魔王が魔法を発動させようとするのを見た蜘蛛子は「これは・・・〈深淵魔法〉!!まずい!!」「〈不死〉スキルで肉体が消し飛んでも再生するのは体験ずみだけど・・・〈深淵魔法〉の隠し効果は”魂の分解”」「魂そのものを砕き転生すら封じる究極の絶滅処刑魔法」「こんなん食らったら〈不死〉があったって何の意味もねーよ!!」「考えろ考えろ!!この場を逃れる方法!!」「ほんの一瞬のスキがあればいい、体をズタズタに切り刻んだっていい!!何か・・・何かないか!?」と思考を巡らせたが何も浮かばず、「ないわー・・・こりゃ覚悟を決めるしか・・・」と決意した直後、魔王の深淵魔法をモロに食らっていった。

蜘蛛子を消滅させた魔王は悔しそうな表情を浮かべてその場から飛び去っていった。

蜘蛛子はなぜか卵の中から登場していた。

「うぐおが〜〜〜!!」「私!!爆誕!!」「体が・・・思うように動かないな」「卵のうっすい殻すら破るのにだいぶ手間取ったわ・・・」「一か八かの賭けだったけど何とか成功したっぽい」「現在地はエルロー大迷宮、上層と中層の間」「マイホームの一つがあった場所だ」「街の監視と並行しつつやっていた”仕込み”、それがマザーから奪った〈産卵〉スキルで生んだ卵だ」「〈産卵〉スキルは一度卵を経て自分の劣化コピーの眷属を産み出す」「眷属は一応の自我を持ちつつ母体が使役できる」「で、死ぬ寸「マザーを乗っ取った要領で自分の眷属に乗り移れるのでは?」と思いついた」「超ハイリスクな賭けだったけどやるしかなかったわ」「できるかどうか・・・なおかつ完全に乗り移れるほど成育してるのか?今思うとそのへん不安要素だらけだ・・・成功してよかった」「これもともと不穏な動きを始めた並列意思達を分離するために用意したんだけどね・・・」「しかし、私は賭けに勝った!!」「肉体は〈不死〉!!精神は眷属移植!!もはや私を殺すのは不可能となった!!」「ま、いきなり深淵魔法くらったら死ぬんだけどね、そういう事はたまに良くある、過信は禁物だ」「さて、とりあえず自分の状態の把握!〈鑑定〉!!」と自らを鑑定すると、全てのステータスが”3”となっていることに驚愕する。

「はあああ!?全部”3”!?何じゃこりゃー!!」「最大値は元のままっぽいけど・・・「低下中」ってことは新しい体のせい!?」「卵が母体に合わせたサイズだったせいで新しい体もヒヨコと同じくらいだからね・・・」「私が生まれた時の大きさはマザーの巨体のおかげだったのか」「幸いスキルは全部引き継げている」「でも、さすがにこのステータスはまずい・・・ちょっとしたケガで行動不能になりかねん」「ただでさえマイホームは一度襲撃されている」「なぜか魔王のやつ〈転移〉使ってきたし今来られたら・・・」「この状況を回避する手が一つあるっちゃあるんだ・・・」「その方法が「アラクネ」への進化」「戦場でレベル50になったおかげでフラグが成立したのだ!!」と考えていた。

「進化すればステータスもたぶん復活する」「アラクネは当面の目標でもあったし一石二鳥」「と、決断するには大きな不安要素があるのよね」「SPだ」「〈空納〉の中に食糧はあるけど、MP最大値が”3”じゃ〈空納〉を開けない」「進化さえ済めば〈空納〉を開くMPも回復するだろうけど・・・最大SPも”3”だし、進化中に餓死する可能性もある」「そうなった場合、進化は成立するのか?〈不死〉は発動するのか?不確実要素が多すぎる」「いっそこの卵達をマザーみたいにいただいちゃうか?」「一応最終手段に考えておくけど、それはやりたくないな・・・」「他になにか方法は・・・」と頭を抱えていると転移が近くで起こり、かつて遭遇した黒のマントの男が現れる。

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