終末のワルキューレ

【終末のワルキューレ】18話のネタバレ|佐々木小次郎が二刀流に

終末のワルキューレ18話のネタバレを掲載。18話では、小次郎の千手無双もポセイドンの底無しの強さには通用しなかった。小次郎の神器が折られるが、神器を再練し二刀流となっていく!?終末のワルキューレ18話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。

終末のワルキューレ18話のネタバレ

深い

ヘイムダルが「ポ・・・ポセイドン様の三又槍(トライデント)が・・・やすやすと小次郎の脇腹をえぐったあああ」「やはり”人類史上最強の敗者”、佐々木小次郎さえも大海の暴君の前では一匹の小魚にすぎないのか!?」と盛り上げる。

小次郎は「まったく・・・」「こうも簡単に超えてくるかねえ・・・」「これが・・・神ってやつか・・・」とポセイドンの強さを実感していた。

神側スタンドから「いいぞ!!さすが神の中の神、ポセイドン様!!」「GOD of GODS!!」「人類ごときがいくら修行しようと適うわけがねえんだよ!!」「G・O・G!!」「G・O・G!!」「G・O・G!!」「G・O・G!!」「G・O・G!!」「G・O・G!!」と歓声が上がると、ポセイドンは神側を睨みつけ一瞬でその歓声は止まった。

歓声が静まると小次郎が「おいおい、おっかねえなぁ・・・」「仲間の声援くらい素直に受けたらどうだい?」と言うと、ポセイドンは「・・・仲間だと?」「神は群れぬ・・・神は謀らぬ・・・神は頼らぬ・・・それこそが神」「原初より完全無欠の存在に・・・仲間など不要・・・」と言い放ち、小次郎は「神ってのは・・・そうかい・・・」「ずいぶん・・・哀しい存在だねぇ」と哀れみの表情を見せた。

ポセイドンは「消えろ」と荒海に降る神雷(キオネ・テュロ・デーメテール)を浴びせた。

アレスが「なんという凄まじい突き!とてつもなく速い・・・!!」と驚いていると、ヘルメスが「速いだけなら先読みでかわせるでしょうが・・・いままであの人間に読めていたものはせいぜいポセイドン様の思考の浅瀬」「海神の深淵には同じ神にすら計り知れない」「まして・・・人間になど・・・」とポセイドンの深さを語る。

闘えば闘うほどに進化する。それが千手無双。もはや佐々木小次郎の剣は人類が達しうる領域を超え、神域へと近づいていた。だが不運なことに、相手はポセイドンであった。小次郎はポセイドンの動きを再び読み始めていたが、さらにポセイドンの動きが上回ってしまう。

ポセイドンは小次郎の予測の完全な死角から怒涛の攻撃を繰り出していく。

小次郎は「追いついても追いついても、届いたと思ったら突き落とされる・・・」「遠い・・・遠い・・・否、深い・・・」と深海に落とされたような感覚に陥っていた。

小次郎は「だが・・・吾はもがくぞ!!」とポセイドンの猛攻を凝視し「見えた!!」となんとか斬りかかっていく。

躱されるも逆手に持ち替え「届く!!」「岩流秘奥虎切」をポセイドンに浴びせたるが、ポセイドンにはそれも躱されてしまう。

ポセイドンは「図に乗るな、雑魚が」と小次郎の物干し竿を折っていく。

勝負あり、誰もがそう思った。神器を失った佐々木小次郎にもはや勝ち目はない・・・と。リング上で小次郎がひざまづくが「ま・・・参った」「って言いてえところだがな、今回は・・・そうもいかねえんだ」と立ち上がり、「巌流島みたいに・・・なあ・・・武蔵殿?」とかつての決闘を振り返った。



神器再錬(リ・ヴェルンド)

長門船島(後の巌流島)、1612年4月13日巳の刻。世に名高い巌流島の決闘・・・。その詳細を後世に伝える唯一の文献『二天記』によれば・・・刻限に遅れた宮本武蔵は、遅れに苛ついた佐々木小次郎が海に鞘を投げ捨てたと見るや、「小次郎敗れたり!!」「勝者何ぞ其の鞘を捨てん!!」と言ったとされる。

だが、『二天記』は決闘より150余年も後に記された、いわば伝聞に過ぎない。真実は・・・。

武蔵と対峙する小次郎が「流石は宮本武蔵」「信じられねえくらい強えな・・・」「今の吾ではまだ勝てぬ・・・」「続ければ死ぬ、ここいらが引き際だ・・・」と考え「参った・・・って言いてえところ・・・だがやめられねえよなあ」「こんな楽しいこと、やめたら小次郎一生の損じゃ!!」と絶体絶命の中鞘を捨て笑っていく。

武蔵が「「楽しい」・・・「やめれば損」・・・」「それが・・・死を覚悟した剣士の言葉か・・・?」「佐々木よ・・・心ゆくまで死合おうぞ!!」と同様に笑うと、小次郎も「ありがたい!!」とさらに切り合いは続いた。

そこから・・・時間にすればわずか数分ほどであっただろう。ふたりだけの真実。燕返し。剣を愛し、万物を師と仰いできた漢と、天下無双を目指し孤高の道を歩み続けた漢は・・・。小次郎が「ああ・・・なんて・・・なんて楽しいんだ・・・」と歓喜に満ちていると、武蔵も「このような・・・このような剣士がおったのか・・・!!」と互いに決闘を心から楽しんでいた。

そして、小次郎が切られ「ああ・・・ここまでか・・・」「もっと・・・死合っていたかった・・・」と感じながら死んでいった。

ふたりは、その生涯で最も濃密かつ幸福な刻を過ごしたのだ。

かつての決闘を思い出した小次郎が「なあ・・・海の神様よ」「ちょっと・・・聞いてもいいかい?」「あんた・・・素振りをしていたら夜が明けていた・・・なんてことあるか?」「己を強くしてくれた相手に、感謝の涙を流したことはあるか?」「死合った相手を死ぬほど愛しく思ったことがあるか?」「・・・いやいい・・・悪かった」「ねえだろうなぁ?」と二カッと笑う。

小次郎が「・・・こいつはな・・・剣は、バカな漢たちが重ねし歴史だ」「誰の思いも背負ったことがねえオマエさんごときに、吾が負けるわけにはいかねえんだよ!!」と折れた二本の剣を持って叫ぶ。

伊織が「ま・・・まぶしい」「小次郎はいったい何を・・・」「父上・・・?」と武蔵に尋ねると、武蔵は「さ・・・佐々木・・・おまえ・・・佐々木ィいいいい!!」と小次郎の姿を見て涙を流した。

小次郎はフ神器再錬(リ・ヴェルンド)を行い、二天岩流・佐々木小次郎は「参る」と二本の物干し竿を構えた。

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