蜘蛛ですが、なにか?

【蜘蛛ですが、なにか?】54-1話のネタバレ|蜘蛛子が勇者に

蜘蛛ですが、なにか?54-1話のネタバレを掲載。54-1話では、蜘蛛子が街の人々から崇められる存在となる。人を助けていく中で、蜘蛛子は〈勇者〉の称号を得ていくことに。蜘蛛ですが、なにか?54-1話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。

蜘蛛ですが、なにか?54-1話のネタバレ

蜘蛛子は「どうしてこうなった・・・」と現状を嘆く。

「なんか私崇められてる・・・扱い的には土地神・・・的な?」「なんでかっていうと、いろいろな要因が変な化学反応を起こして妙ちくりんな結果を生んだ・・・としか言いようがないんだな、これが」「まず発端はあの盗賊どもだ」「やつらをいきなり狩りまくったのがよくなかった」「あんだけいた盗賊が急に激減したらそりゃ誰かしら不審に思うわな」「邪眼テストと魔王への備えを何日かやってるうちに私の存在がバレた」「吸血鬼っ子の父親・・・領主にはすぐに報告が上がったけど、この人は慎重で私を危険視しつつ様子見の構え」「事態をややこしくしたのは”例の冒険者達”だった」「彼らは隣国から魔物の大発生・・・というか大移動の原因を探りに来たっぽい」「魔物の大移動?うん、それ私のせいだね、ごめんあさぁせ〜」「その冒険者の中に私が昔助けたパーティのメンバーがいたおかげで交戦は止めてくれた」「果物までもらって穏便にお帰りいただいたんだけど・・・彼らはそのまま近くの街に入る、言いふらす、あっちゅー間に話題になる」「謎の蜘蛛に対する情報を抑えてた領主様の配慮台無しになる(泣)」「他所から流れて来た冒険者の話だけなら噂のまま終わったかもしれない」「しかし、ここで予想外の新ファイター」とケレン夫人に言及した。

「盗賊襲撃の時からこの人だけやけに好意的だったけど、どうも私の事を「神獣」だと勘違いしている」「何でかって言うと・・・この街で信仰される宗教の中では蜘蛛は神聖な生き物」「主神の女神様は御使いの神獣たる蜘蛛を従えている・・・らしい」「神獣っていえば・・・どっかの魔王様が〈古の神獣〉なんて称号持ってた気がするけど、気のせい!気のせいですよ!!だったらいいな!!」「そんなわけで貴族からは夫人が”神獣様”のご加護と吹聴し、庶民からは冒険者達が人助けする蜘蛛のニュースを拡散する」「そして、衛兵が盗賊消滅の情報を持ち帰る・・・」「この三つが結びつき、”盗賊退治する人助けの神獣蜘蛛”爆誕」と経緯をまとめた。

「街で話題になるのはめっさ早かった」「女神信仰が篤いお陰なんだろうけど、君らモンスター相手に気ぃ許しすぎじゃね?」「熱心な信者の中には寄ってくるやつもいた」「遠巻きに見るだけとかお供えをそっと置いとくぐらいのもんだったけど」「私の自業自得でちょっと事情が変わってしまった」「ん?畏怖効果の範囲を越えてくる人間がいるな」と感知すると、子供を抱いた貧しい女が現れた。

蜘蛛子が「親子かな・・・」「子供の方は今にも死にそうだけど」「え、まさか治してくれって?冒険者を助けた話を聞いてきたのか・・・」「よく見ず知らずのモンスターに我が子を預けられるな」「まあ、そんだけ追いつめられてるんだろうけど」「治せるかどうかわからんけど一応診てみるか・・・」「ん?なんじゃこりゃ、”死にそう”なんてもんじゃない、マジで死にかけとる」「見たところ傷はないから病気か・・・」「〈鑑定〉の詳細・・・多臓器不全?原因は何だ」「・・・さらに詳細!!」「病巣は・・・これか!!」「この歳で肝臓癌!?そりゃこの世界の科学レベルじゃどうしようもねー!!」「ステータスに〈悪食〉の称号!!」「相当ひどいもの食ってたな・・・原因は食事か・・・」「母親もボロボロだし貧民階級っぽいね」「うーん・・・貧しい食生活は他人事じゃないな」「しゃーない、いっちょやったるか」「母親には眠ってもらおう、ちょいと絵ヅラがグロくなるからね」「私は医学の知識もないし癌を治せる魔法も知らない」「だから、魔力任せのゴリ押しで行く」「肝臓の悪い所をザックリ切除し・・・治療魔法で丸ごと再生する」「では・・・手術を開始する!!」と子供の治療を始め、母親が目覚めた頃には蜘蛛子と一緒に果物を頬張る子供の姿があった。

母親は感動し子供を抱き締め、蜘蛛子は「・・・とまあ、一時の感情に任せて母親もまとめて救っちゃった結果、さらに噂は広まってしまい私の棲み家は難病重病死病の救急センターと化した」「まあ、感謝されて嫌な気はしないし、捧げ物は美味いしこれはこれで・・・」「治療しまくって回復系の称号も手に入れちゃったわ・・・しかも五つ!!」「〈救う者〉〈聖者〉〈救世主〉は”浄罪ポイント”なる物を貯めると取得できる」「”善行”を積むともらえるポイントらしいけど基準はよくわからんね・・・」「称号で新たに手に入ったのはこんなスキル」「光・聖光魔法はそのまんま光系統、奇跡魔法は上位の回復魔法・・・」「そして、〈勇者〉!!〈魔王〉と対になる常時自己強化スキル」「って同時に持ってんの!?勇者かつ魔王・・・光と闇が合わさり最強に見えるやつか!?」と感じていた。

「〈救恤〉、神へと至らんとするn%の力。自身を中心に味方と認識する者全てに〈HP超速回復LV1〉相当の効果を及ぼす。またWのシステムを凌駕しMA領域への干渉権を得る。」とスキルが表示され、蜘蛛子は「そして〈救恤〉、出たよぶっ壊れ!!またこの系統か!?」「何でこんなチートスキル称号で手に入んのよ!?アホか!!」「当然のように更に称号がついて来たよ・・・」とツッコミを入れる。

すると、謎の男たちが森の中から現れた。

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