蜘蛛ですが、なにか?

【蜘蛛ですが、なにか?】1話のネタバレ|JKが異世界の蜘蛛に転生する

蜘蛛ですが、なにか?1話のネタバレを掲載。1話では、女子高生が自分が蜘蛛に転生していることに気づいていく。そして、女子高生は蜘蛛として異世界で生き抜くことを決意する。蜘蛛ですが、なにか?1話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。

蜘蛛ですが、なにか?1話のネタバレ

蜘蛛

女子高生が「私はなにか微妙に弾力のある・・・けど硬い謎物質に覆われていた」「え、何これ拉致!?」「私みたいな底辺女子高生さらって誰が得するよ!?」「とにかく脱出を・・・!!」「いいぞこのまま・・・」と自身を覆う物体を破ると、どこかの洞窟のような場所で大量の蜘蛛に囲まれていた。

女子高生が「ホワィッ!?」「ウェェェィェ!?キショッ!!」「なにこの巨大蜘蛛軍団」「人と同じくらいデカイんですけど!?」「なんか繭みたいなのから次々と・・・」「ん?」「これは・・・おぉおぉおお!?」「おおおおお落ちちち着けけけけけ!!」「イヤイヤイヤ。違うよね?違うと言ってくれ」「だって私は日本のJKで、ついさっきまで古文の授業中で・・・」「イヤァアアアアナンデ!?蜘蛛ナンデェええええ!?」と自分が蜘蛛になっていることに気づいていく。

女子高生が「これはアレか!?まさかの・・・ネットで流行の転生か!?」「ないわ〜〜〜、転生にしたって蜘蛛とかないわ〜〜〜」「・・・ここは潔く認めなければならない」「私は蜘蛛・・・現実から目を逸らしちゃダメだ・・・」と現実を直視することを決めると、周りの蜘蛛が死んだ同胞を喰らっていることに気づき絶叫する。

女子高生が「こいつはとんだカーニバァア〜〜〜」「イヤイヤイヤ!!まずいまずい!!」「どうして血を分けた兄弟で争わなければならないんですか!!」「と、ムダなこと考えてるヒマがあったら逃げよう!!」「戦う!?ムリムリムリ、こちとら生粋の帰宅部だっつーの」と逃げ出そうとすると、自分よりもはるかに巨大な蜘蛛がいた。

女子高生が「オウ・・・マザーですか?それともファザーですか・・・?」「というか、え、デカすぎでしょ!?」とその容貌に恐怖を感じていると、巨大蜘蛛が同胞を捕食する光景を目の当たりにし、「こうなったら・・・!!」「ぬぉおおおぉおお!!」とその場から全力で逃げ出した。

女子高生が「考えるのは後だ!!」「今は生き残ることだけを!!」と何とか逃げ出し、「あ〜〜〜死ぬかと思った」「まず私何で死んだ?」「古文の授業中居眠りしてたらものすごい激痛がして・・・そのあとの記憶がない」「一番有力なのはその時死んで・・・蜘蛛に転生したってパターン」「あとは死んでなくて魂だけ抜けて憑依したとか・・・だとしたら本来の体は病院のベッドにいたりして・・・」「実は私は私の記憶を持ってるだけのただの蜘蛛で、本物の私は今も学校で授業を受けてるのかもしれない・・・」「うん、保留」「考えだしたらキリがない」「「我思うゆえに我あり」の精神で!!」「私は私である!!・・・と仮定して生きていこう」という結論に達した。

女子高生が「それはいいとして・・・さっきの超巨大蜘蛛はなんなんだろう」「あれが私の親だとしたら、いつか私もあのサイズになるってことか?」「私は今ダニみたいな大きさだとしてもタランチュラ級、普通サイズだったら犬くらいあるんじゃない」「自分の大きさは知っときたいな」「何か比較できる物ないかな・・・」と歩いていると、「お・・・」と人間の足跡を見つけた。

女子高生が「あ・・・あれは人の足跡ぉぉぉぉぉ!!」「いる!!ここには人がいる!!」「ちゃんと人が生きてる!!」「もしかするとここは異世界じゃなく地球かも・・・!!」と希望を感じ始めるが、「え〜〜〜っと、この足跡の人を170cmぐらいとすると」と自分のサイズと照らし合わせ、「はい、どう考えても地球じゃないね」「私は贔屓目に見てもモンスターです」と諦めた。

女子高生が「ここが異世界だったとして・・・どういう世界なのか情報が少なすぎる」「知りたい事は山ほどあるけど、それを知る手段がない」「こういう時小説なんかだと「鑑定スキル」とかで情報収集できるのにな〜〜〜・・・」と考えていると、「現在取得スキルポイントは100です。」「スキル「鑑定:LV1」をスキルポイント100ポイント消費して取得可能です。取得しますか?」という声が聞こえてくる。

女子高生が「マジで?」「なんか異世界転生っぽくなってきたじゃない」「もちろんYES!!」と答えると、天の声が「〈鑑定:LV1〉を取得しました。残りスキルポイントは0です。」と告げた。女子高生が「しかし、LVだとかスキルだとかポイントとかゲームみたいな世界だな・・・」「『スキルポイント』なるものは使い切っちゃったぽいけど今は気にしないでおこう」と考えながら、落ちていた石をつかみ「いってみよう」と鑑定スキルを発動すると、天の声は「〈石〉」と教えてくれた。

女子高生が「イヤイヤイヤイヤ」「ん・・・あれ?そんだけ?」と再度鑑定スキルを発動するが「〈石〉」と教えてくれるだけで、「え、ホントにそれだけ!?」「こ・・・この石が何の情報もないただの石コロだからね!!」「そう mこの壁!!壁を鑑定しよう」「「○○の洞窟」とか名前がわかれば多少は気が楽に」と壁を鑑定すると、今度は天の声は「〈壁〉」と教えてくれた。

女子高生が「ウワァァアアアアアァアアアアア」「なんて無駄使いを私はしてしまったんだァアアアア!!」「いや、逆に考えるんだ、「鑑定」でこれなら他のスキルもLV1じゃきっとどうしようもない」「ま、ついでに自分も鑑定しとこうか」と自分を鑑定すると「蜘蛛、名前なし」と告げられ、「ん?名前”なし”?」「前世の名前はあるけど今のこの「蜘蛛」としての名前はないって事なのかな」「・・・さて、とりあえずお腹すいた」「蜘蛛は長時間絶食できるって聞いたことあるけど・・・元の世界の知識は当てにならないし、そろそろ何か食べ物を探さないとまずいよね」「兄弟・・・食べとけばよかったかなぁ・・・」「今のところ私にある「情報」はこの人間の足跡だけだ」「これを辿れば迷いにくいし、「人間が対処できないレベル」のモンスターに会う危険性も少ない」「理想は出口を発見すること、人間の狩り残しでもあればそれでもいい」「意思疎通に成功して共闘できたらいいんだけど」「あ、人間も一応捕食対象に入るのか・・・それはあまり考えたくないな・・・」と考えて移動していると、荷物がまとまった場所にたどり着く。





この世界で蜘蛛として生きてやる

女子高生がすでに絶命している蜘蛛の遺体に気づき「ああこれ・・・ダメなパターンだ」「人間に見つかったら確実に殺られる!!」と察しその場を離れると、「ちょっと歩いてみて思ったけどこの洞窟・・・広すぎ!!」「なんかおる・・・」「そっか、こういう時こそ鑑定だ!!」とスキルを発動すると蝙蝠(こうもり)と鹿、狼が大量に確認できた。

女子高生が「痛い痛い痛い痛い」「あーーーっ、一気に来たっ、頭いったぁぁ多すぎ多すぎ」「しかし・・・鹿・・・ねぇ」「言われてみれば鹿っぽいけど、私の知ってる鹿じゃないな・・・」「蝙蝠も・・・」「あ、狼は割と普通・・・じゃなかった」と動物たちがやや異形な姿となっていることに気づく。

女子高生が「え、これ狩るの?ムリじゃね?」「難易度ルナティックすぎるでしょ!!」「後ろは蜘蛛地獄、前はモンスターハザード、これ詰んでね?」と感じた瞬間、自分が糸を出してることに気づき、「ああ・・・なんだ私の糸か・・・」「あ、そうだ、私蜘蛛なんだから糸出せるじゃん」「真っ正面からガチる必要ないんだ!!」「というわけでマイホーム作っちゃいました♡」と糸でマイホームを作り出す。

女子高生が「色々試したらこの糸かなり強靭だって判ったけど、万一突破される事を考え袋小路を避けてT字路に設営」「イザという時のために網は私がギリギリ通れる穴を残してある」「理想的な引きこもり空間のできあがり!!」「あとは獲物がかかるのを待つばかりと」「もともと学校以外ネットとゲームだけのほぼ引きこもり」「親も帰りは遅いし飯はレンチン・・・顔すら合わせない」「そんなだからか他人とのコミュニケーションはひたすら億劫で、ネトゲすらほとんど喋らなかった」「案外この蜘蛛のこの生態は私に向いているのかもしれない」と心地良さを感じていると、視界がゆらぎ「あ、あれ・・・やばい、空腹が限界を超えた」「これは・・・本当にやばい」「考えてみれば生まれてから飲まず食わずで逃げ回ったんだ」「糸を出すにもかなりエネルギーを使うらしい、しかも強度や粘着性の実験で相当無駄にした」「このままじゃ獲物がかかる前に餓死する・・・」「あんな親でも娘が死んだら少しは・・・悲しんでくれるだろうか」「ないだろうな・・・」と感じ出す。

女子高生は「奥の手は・・・保険に持って来た兄弟・・・」「食べなきゃ死ぬ」「しかし、生まれて初めて食うものが兄弟の死骸か・・・」「・・・いただきます」と覚悟を決めかじってみるが、「うげぇええ、苦っ、まずぅウ」「オエッ、オゲェエエエ・・・」と嗚咽するほどに不味かった。

女子高生は「でも、食べる」「不味いくらいなんだ」「生きる、生きるために食べる」「この世界で蜘蛛として生きてやる」「生き抜いてやる!!」となんとか同胞を食べていく。

「これで当分飢え死にの心配はなくなった・・・」と同胞を食べきると、謎の声が「条件を満たしました。称号〈血縁喰ライ〉を獲得しました。」「称号〈血縁喰ライ〉の効果により、スキル〈禁忌・・・LV1〉〈外道魔法・・・LV1〉を獲得しました。」と告げられた。女子高生が「なんですと?!」「称号?これは・・・あれか、特殊な条件を達成するともらえるのか」「とてつもなく不名誉で猟奇的なやつついちゃったけど、スキルもやばそうな・・・」「〈禁忌〉は効果が全くわからん、想像もできない・・・」「いや、〈外道魔法〉も使い方全くわかんないぞ?」「う〜〜〜ん・・・こうか!!」「外道魔法!!」と手を合わせて念じてみるが何も起こらなかった。

女子高生が「うん、知ってた」「考えてみたら兄弟はほとんどこの称号持ってるはずなんだよね」「条件のゆるい称号はそれだけ効果も低いと」「しかし、〈称号〉なんてものがあって〈スキル〉もついてくる!!」「踊ってたら〈踊り子〉の称号とかつかないかな?」と踊っていると、足下に張られた糸に躓き「この糸を張ったやつは誰だあ!!」と「網に・・・なんかかかってる」「初の獲物だ!」と糸の元に近寄っていくと、「あっ、蛙だ・・・」「バカでかい虹色だけどどう見ても蛙だ」「いや・・・こんな毒々しい色どう見ても毒あるよね・・・」「どうするかなーコレ・・・」と葛藤していた。

<<前の話 1話 次の話>>

あわせて読みたい
【蜘蛛ですが、なにか?】全話のネタバレ一覧こちらのページに蜘蛛ですが、なにか?のネタバレをまとめております。蜘蛛ですが、なにか?の最新話や過去の話を読みたい方はこちらのページをご...
▼LINE登録でお得な情報を配信中▼
友だち追加