呪術廻戦

【呪術廻戦】159話のネタバレ|弁護士日車寛見が術式を発動

呪術廻戦159話のネタバレを掲載。159話では、日車の過去が描かれていく。そして、理不尽な判決を下された弁護士の日車が法廷で術式を発動していく。呪術廻戦159話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。

呪術廻戦159話のネタバレ

日本の刑事裁判の有罪率は99.9%

日本の刑事裁判の有罪率は99.9%。面会室で男が「猫を飼っていたんです」と話すと、日車は「続けて」と話を促す。

男が「急に警察の人が話しかけてきて、2人3人って増えて」「このまま捕まっちゃったら猫が死んじゃうって」「飼っちゃダメな決まりだったから飼ってるのは俺しか知らないから」と陳述した。

岩手県盛岡市で2016年3月、女児とその母親計2人の刺殺体が自宅で見つかった事件。盛岡地検は近くに住む大江圭太を2人に対する強盗殺人の容疑で起訴した。逮捕までの経緯はこうだ。大江は巡回中の警官からの職務質問中に逃亡し、自宅に駆け込んだ所、追いかけてきた警官が血の着いた刃物を発見。現行犯逮捕だ。後のDNA鑑定で刃物の血痕と被害者のDNAが一致している。大江は一貫して犯行を否認。証拠となった刃物に関しても。大江は「拾ったんです」「俺のじゃない」と否認する。

日車の助手の女が「それは無理があるでしょ〜〜〜」「だって後ろめたかったから職質問拒否ったんですよね?」と言うが、日車は「いや、彼は昔知人が薬物を使用していたことが原因で不当な聴取を受けたことがある」と大江の言い分を述べる。

助手が「それがトラウマってことですか?」「だとしても拾ったって・・・」「血のついた包丁を?」「なんで?」と疑問を連発すると、 日車は「後で警察に届けるつもりだったそうだ」「分かってる、言い分全てに無理がある」「しかし、大江の環境・・・住み込んで働いているNPO法人のことを考慮するとあり得ない話じゃないと思えてくる」「行き場のない高齢者に対するシェルター運営や自立支援が主な活動だ」「大江はそこで仕事として彼らの世話をしていた」「だが、彼に給料は支払われていない」「お小遣いと称してお年玉を貰ったり弁当や食材の現物支給のみだ」「にもかかわらず彼は月5万円を家賃として徴収されている」「入居者には前科のある者も少なくないそうだ」「更に拾得物の提出が遅れてしまった理由だが」「呼んじゃダメな決まりなんです」「パトカーや救急車、近所の人の迷惑になるから」と大江が供述していたと語る。助手が「その団体かなりグレーですね・・・?」と理解すると、日車は「あぁ、限りなくクロに近いグレーだ」「ただでさえ東北は震災復興資金が流れ込んでくるから運営実体の怪しいNPO法人が増えている」「凶器が落ちていても意外じゃない」「大江がシロの可能性は十二分にある」「まずは団体の活動実態と税務申告、全入居者の素性を洗い出す」「俺はとことん大江から情報を聞き出すから清水は調査を進めてくれ」と指示を出し、清水は「いきなり私の負担デカくないですか!?」と愕然としていた。

清水が「国選なんてギャラ安いくせにやること多いんだから」「世論は有罪一色だし」「しかも殺人じゃ執行猶予つかないし死刑もありえる」「やるだけ損でしょ・・・」と気乗りせず「もー!!日車さん何で受けたんですか!!こんな案件!!」と愚痴ると、日車は「たまにはいいだろう」 「楽な仕事ばかりじゃ腕が鈍る」と答えるが、清水は「たまにじゃないじゃん!!」と考えながらそのまま口に出していった。

清水がカフェでかつて日車の上司だった高木に一連の話をすると、高木は「あっはっは、日車君は相変わらずってわけだ」「ボス弁がお金に興味ないと大変だねぇ」と高笑いしていた。

清水が「高木さんみたいに副業で喫茶店やれとまでは言いませんけど・・・」「でも、相変わらずって日車さんって昔からあぁなんですか?」と聞くと、高木は「ん?いいや?」「むしろ昔より酷くなってんじゃん?」「彼がウチにいた時ね、危険運転致傷を担当したんだけど、あ飲酒運転ね」「被告人は19歳で飲酒も運転も職場の人達に強要されたものだったの」「でも、関係者に口裏合わせられて示談金も用意できず執行猶予も取れなかったんだよねー」と当時の事件を話していった。

その少年は「嘘つき」「無罪になるって言ったじゃないか!!」と日車に八つ当たりしていた。

高木と日車は公園のベンチに腰掛け、高木が「なんとか執行猶予つくようにするって言ったけど、無罪になるなんて言ってないのにねぇ」「これで懲りたでしょ、もう無理筋の刑事弁護なんてやめなよ」「弱者救済なんて・・・そりゃ立派だけどさ」「裁判所と検察の理解もなしに弁護士だけじゃ限界があるでしょ」「依頼人に逆恨みされてまで続けることはないよ」と伝えるが、日車は「弱者は経済的にも精神的にも追い詰められています」「私に当たるのも無理はない」と静かに返した。高木が「君の精神はどうなるのさ、日車君」と問うと、日車は「私は」と答えていく。





やり直しだ

そして審判の日、「主文、被告人は無罪」と大江の無罪判決が下される。

清水が「本当に勝っちゃった・・・」と唖然としているが、日車は「まだだ」「すぐ控訴してくる」と返しながらも嬉しさを噛み締めていた。

日車が大江の面会に来ると、清水が「盗まれたものが大江さんの部屋に見当たらなかったこと、NPO内に犯行直後から行方不明になってる人がいたこと、あとは遺体から想定した犯行時刻にコンビニの防犯カメラに大江さんが映っているのが大きかったですね」「大江さんが自炊しない人で良かったー」と伝えると、大江は「日車先生・・・本当にありがとうございます」と感謝を述べる。日車が「先生はよしてくれ」「それに気が早い、まだ二審がある」と返すが、大江は「そうじゃなくて」「俺を信じてくれてありがとう」と涙を流しながら礼を言った。

控訴審(二審)、有罪無期懲役。限られた予算と人数で動かなければならない弁護側に対し、検察は税金とマンパワーを投入して証拠を上げる。それはいい、そういう仕組だ。だが、二審で検察側から新規の証拠は提出されず、「行方不明者の犯行と疑う理由はない」と無茶な事実認定が下され判決が覆った。三審の最高裁は狭き門。上告はほぼ門前払い。まともに審理されることすら難しい。この裁判は初めから、有罪ありきの・・・と無力感を感じていると、有罪判決の下った大江は日車に怒りの目を向け、日車は「何故私をその目で見る」と憤りを感じていた。

かつて高木に「君の精神はどうなるのさ、日車君」と問われた時、日車は「私は、弱者救済なんて掲げてはいません」「昔から自分がおかしいと感じたことを放っておけない性分でした」「それが治ってないだけです」「正義の女神は法の下の平等のために目を塞ぎ、人々は保身のためならあらゆることに目を瞑る」 「そんな中、縋りついてきた手を振り払わない様に私だけは目を開けていたい」と答えていた。

裁判長が「この判決に不服がある場合は本日を含めて15日以内に上告申立書を提出してください」と淡々と述べると、日車はその場にあった木槌を叩き「全員戻れ」「やり直しだ」と怒りの表情を浮かべながら術式を発動していた。

<<前の話 159話 次の話>>

あわせて読みたい
【呪術廻戦】全話のネタバレ一覧こちらのページに呪術廻戦のネタバレをまとめております。呪術廻戦の最新話や過去の話を読みたい方は、ぜひこちらのページをご活用ください。 ...
▼LINE登録でお得な情報を配信中▼
友だち追加