終末のワルキューレ

【終末のワルキューレ】57話のネタバレ|始皇帝の過去が明らかに

終末のワルキューレ57話のネタバレを掲載。57話では、始皇帝の過去が明らかになる。ハデスは力技で始皇帝の防御術を打ち破っていった。終末のワルキューレ57話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。

終末のワルキューレ57話のネタバレ

蚩尤

蚩尤。それは中国の古代神話や書物に様々な形で登場する。山海経では四目六臂の人身牛頭の妖怪。述異記では鉄や石を喰らう銅頭鉄額の戦闘神。一方で、斉国周辺の民衆には弩・剣・戟・矛・鎧の五兵を発明した『戦神』、あるいは『武神』として祀られてきた。

はたしてそれは真実なのか?否。中華において王は王に成るのではない。王であることを許されていた。魔神・蚩尤によって。

史記曰く・・・始皇二六年(紀元前220年)。秦王”天下統一”を宣言せし後、東方巡幸を断行。その途上、ひとり秦山に登り、天命を受けた帝王のみが行える封禅の儀を執り行い・・・武神・蚩尤を祀りし也・・・。はたして”封禅の儀”とはいかなる儀式であったか?秦山の山頂でいったい何があったのか?その真実を知る者は・・・始皇帝、ただひとり。

骸の山の向こうに鎮座する蚩尤が「やっときたか・・・」「貴様が六国を滅ぼした秦王か・・・」「ずいぶん若いな?」と始皇帝を出迎える。

蚩尤が「ふん、胆力はなかなかだな」「今までの王は儂の姿を見ただけで震え上がっておったからな」「まあよい・・・」「生贄を1万人捧げ儂に跪け」「さすれば中華の皇帝たるを許してやろう」と告げると、始皇帝は「贄なら・・・すでに用意してある」と棺を投げつける。

蚩尤が中身をつかむと「・・・なんのつもりだ?」「この・・・土人形は」と贄が人間でないことに気づく。

始皇帝が「秦の土は美味いぞ?」「いくらでも喰らうがよい」と言い放つと、蚩尤は土を食べ「まずい」「くくく・・・小僧、まだよく分かっておらぬようだな?」「神たるワシの許しなくして中華は治まらぬのだ」「これまでの中華の王は皆そうしてきた」「貴様もただ従えばよいのだ」と告げる。

始皇帝が「不好」「その面・・・その声・・・その思いあがり・・・かような醜悪なものに跪くくらいなら死を選ぶ」と断固拒否すると、蚩尤は「貴様・・・神に向かって何を言っているか・・・分かっているのか・・・?」と圧をかける。始皇帝が「自らを神などと烏滸がましいぞ、この人食いの化け物が・・・」「今までの王は・・・王に非ず・・・」「おまえを倒し、朕が”始まりの王”となろう」と構えると、蚩尤は「・・・驕るなよ、この痴れ者が!!」と交戦の構えを取った。

始皇帝VS蚩尤・・・その身を削り合う死闘は丸6日間続いた・・・。そして・・・・魔神・蚩尤、敗北。

その瞬間、中華の歴史は”人”の手に渡った。始皇二八年、秦王、秦山にて”封禅の儀”を執り行い始皇帝と号す。

現在、ゲルげ「す・・・凄い・・・凄いっスよ!!」「あのハデス様をふっ飛ばすなんて・・・」「でも、何なんスかさっきの技?」「何がどうなったのか・・・」と尋ねると、ブリュンヒルデが「あれこそ始皇帝が魔神・蚩尤との闘いの最中体得した妙技・・・」「5つの体系からなる究極の武術・・・その名を”蚩尤”」と説明した。

アレスが「・・・あ、あの時と一緒だ・・・」「オレも気づいたら投げられていた」「あの人間・・・ハデス様に同じことをやりおった・・・」「それにしてもあのハデス様に一撃を食らわすとは、いったいどういう技だ?」と驚いていると、ヘルメスが「見たところ・・・ハデス様の剛の一撃を受け流し・・・ハデス様にそのまま返した・・・」「と・・・口で言うのは簡単ですが、ハデス様相手にそんな芸当ができる人間・・・いえ・・・神でさえわたしは知りません」と解説し、アレスが「・・・つまり、ハデス様が受けたのはハデス様御自身の剛力・・・!!」と驚愕していた。

ハデスが流血しながらゆっくり立ち上がり「・・・始皇帝・・・だったか?」「ひとつ聞かせろ、貴様にとって・・・”王”とはなんだ?」と尋ねると、始皇帝は「”王”?」「惑わず、曲げず、頼らず、常に民の先頭に立ち続ける、それが”王”である」と言い切った。

それを聞いたハデスが大笑いを始めると、始皇帝もつられて笑い出す。

始皇帝が「はぁ、で・・・何が可笑しいのだ?」と尋ねると、ハデスは「くっく・・・あまりに貴様が余の知り合いと似ていてな・・・」「その者は・・・どんな神よりも気高く・・・誰よりも真っ直ぐで・・・」「そして誰よりも”王”の称号にふさわしい神であった」「我が弟・・・海の王ポセイドン」「その名にかけて・・・兄である余が・・・”人の王”如きに屈するわけにはゆかぬのだ」と槍を構えた。





圧し潰れろ

『剛の槍』を身上とするハデス・・・。その異質な構えから放たれる一撃。すなわちそれは・・・刺突ではなく・・・槍本来の闘い方。冥界の王渾身の振り下ろし(叩き潰し)の一撃である。ハデスは大地を砕きし者(ペルセポネ・ティターン)を放った。

始皇帝は「蚩尤・鎧式」と唱え、承力天鳳で応じていく。

アレスが「ま・・・まずい!」「またあの技で返されてしまうぞ!」と焦るが、ヘルメスは「いえ・・・それはどうでしょう」と冷静に見ていた。

ハデスが「受けきってみよ・・・”人の王”よ」とさらに力を込めると、アレスが「だめだ、受け流される」と言うが、ハデスはさらに力を込めたのを見て「下へ潰す力に後へ引く力を加えて・・・強引に受け流させない・・・!!」と気づいていく。

ハデスが「余は・・・冥界の王・・・ハデス!!」「圧し・・・潰れろ」と始皇帝を押し潰していく。

始皇帝が動かなくなるが、血を吐き出し「ベトベトする・・・血まみれではないか・・・」「不好・・・」と立ち上がっていく。

ハデスが「まだ闘るか?”人の王”よ」と尋ねると、始皇帝は「無問題」と返す。中華の王たちが敬礼を送ると、始皇帝は「さて・・・続きをしようか?冥界の王」と構えていく。

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