終末のワルキューレ27話のネタバレを掲載。27話では、ジャックVSヘラクレスの戦いがいよいよ佳境に入っていく。ヘラクレスは救いようのない悪であるジャックですら救おうとしていた。終末のワルキューレ27話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。
終末のワルキューレ27話のネタバレ
終幕
腕をなくしたヘラクレスを見て神々は「ヘラクレス様・・・」「がんばってーーー！！」「負けないでヘラクレス様！！」と応援の声を上げた。
ジャック・ザ・リッパーが「フフ・・・英雄に手向ける鎮魂歌が聞こえてきましたね」「さぁ・・・終幕です」と両手を広げると、ヘイムダルは「何ということだ・・・」「ジャック・ザ・リッパーの触れたものがヘラクレスを切り裂く刃に神化！！」「崖っぷちまで追いつめられていたのは、人類史上最悪の殺人鬼ではなく不屈の闘神の方だった！！」と実況した。
アレスも膝を落とし「ヘラクレス・・・」と不安を顕わにすると、ゼウスがアレスの顔面に拳を叩き込み「お前が先に折れてどうする？バカモンが！！」と叱責した。
アレスが「ゼ、ゼウス様」「し・・・しかし・・・ヘラクレスの左腕が・・・」と声を震わせると、ゼウスは「ああそうじゃな」「・・・で、それを理由にあやつが負けるてか？」「負けんよ、ヘラクレスとはそういう漢じゃろ」と諭し、アレスは「そうだ・・・そうだったな」「あいつは・・・ヘラクレスは・・・ゼウス様にさえ不屈を通した漢！！」「オレの最高の神友だ！！」と再度拳を握り締めた。
ジャック・ザ・リッパーが「どうか無理をなさらず・・・」「さきほどの技も・・・体への負担が随分大きいようにお見受けしますが？」とヘラクレスの刺青から立ち上る蒸気を見て言い放つと、ヘラクレスは「心配いらん」と棍棒をジャック・ザ・リッパーに突きつけた。
ヘラクレスの感情を見たジャック・ザ・リッパーが「Unbelivable」「あふれんばかりの”誇り”、そして静かな”怒り”・・・」「ここまで追い詰められながら”恐怖”が微塵もない」「さすがは”不屈の闘神”の感情・・・」「まさに恐縮です・・・」と敬意を評すると、ヘラクレスは「お前・・・その眼で感情を見ているんだな」と言い当てた。ジャック・ザ・リッパーが「Yes Sir・・・」「これは降り注ぐ悪意の中を生き抜くために・・・神様が与えて下さったたった一つのGift・・・」「この目が見る感情の色は、私だけが創造できる芸術作品なのです」「そして、その芸術はどんな時間に生きる者の命でも一生に一度輝かせてあげられる・・・」「素晴らしいことでしょう・・・？」と告げると、ヘラクレスは「・・・そんな理由でお前は人を殺し続けてきたのか・・・？」と理解できない反応を示し、ジャック・ザ・リッパーは「わかって頂けないでしょうね・・・」「ただ恐怖一色に染まる感情というものは何物にも代えがたい美しさなのですよ」と持論を語った。
それでもオレは人間を愛している
それを聞いた観客たちが「この狂気・・・まさしく悪」「おぞましい・・・」「やはり人間滅すべし・・・」「何が神のギフトだ・・・化物め・・・」と口にしていると、ヘラクレスは「・・・そうか」「おまえは・・・負けたのだな・・・」「悪に堕ちたのは泥沼のような貧苦ゆえか・・・？」「それともその身を切り刻まれるのが辛い裏切りゆえか？」「いや・・・そんなことは・・・どうでもいい」「お前は絶望に負け、快楽に身を委ねてしまったんだ」と言い放ち、ジャック・ザ・リッパーは「これは・・・」「怒りや闘争心、嫌悪や疑念を押しのけて・・・身体の中心から広がっていくこの感情・・・」「どこかで・・・見たことがある・・・」とアレスの感情を見ていた。
ヘラクレスが「オレは人として地に生まれ、神として天に昇った半神半人だ」「人と神・・・そのどちらの目も持つオレだから・・・あえて言おう・・・」「人は・・・愚かだ」「嫉妬、憎悪、差別・・・侮蔑、堕落、不実、横暴、羨望、報復、怠惰、叛逆、追従、背信、淫蕩、傲慢、憤怒、怨恨、自棄、強欲、利己、不義、奸智、狡猾、絶望」「だが・・・それでもオレは人間を愛している」と笑顔で言い切った。
その屈託のない笑顔に会場全員が心を打たれる中ジャック・ザ・リッパーは「似ている・・・」「この感情を・・・私は知っている・・・」「あぁ・・・母さん・・・愛しい人よ・・・」「二度と・・・見ることは叶わぬと思っていた・・・」とかつて母に見た感情を思い出しており、ヘラクレスは「ジャック・ザ・リッパー、オレがおまえを・・・苦しみから救ってやる」と慈悲の心を持って棍棒を構えた。
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