蜘蛛ですが、なにか？48-1話のネタバレを掲載。48-1話では、魔王に瞬殺された蜘蛛子だったが、〈不死〉のスキルでなんとか生き残っていた。蜘蛛子は並列意思たちと今後の作戦を決めていく。蜘蛛ですが、なにか？48-1話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。
蜘蛛ですが、なにか？48-1話のネタバレ
蜘蛛子を吹き飛ばしたアリエルは「＊＊＊＊・・・？」と謎の言葉を残しどこかに飛んでいった。
それを察知した並列意思たちは「ほ・・・本体がやられた・・・」「ばってん・・・それなら私らも消えるはずじゃなかと？」と「そうだね・・・それは謎だけど、本体と分離したことで偶然魂だけ生き残ってる可能性もある」「みんな・・・よく聞け」「情報担当が生きてるかはわからないけど、どの道私達は”生き残ってる”方に賭けるしかない」と「それは判っとるばってん・・・」「なにか新しい作戦でもあるの？」「いや、やることは変わらない・・・むしろこのままいく」「マザーはあの”謎の少女”に連絡を取っていた、つまりマザーとあいつの精神は繋がっている」「このままマザーの精神を食らいつくし、接続をたどって少女の精神も侵食する！！」と話していた。
並列意志たちが「あげなバケモノにそんなこつ出来るとね？」「確かにアレは化け物だよね・・・鑑定しなくてもゾッとしたよ」「物理的には手も足も出ない、それは間違いないね」「でも、私達への精神ダメージは〈外道無効〉スキルでゼロにできる」「マザーも直接は手が出せないから手下やあの少女に本体を狙わせた」「”倒されない”以上、時間さえかければ雲の上の存在にも勝てるはずだ！！」「本体復活まで・・・いや、復活しないかもしれないけど！！今私達にできることをするぞ！！」と決意を固めていた。
一方、蜘蛛子は「はっ！？」「生きてる・・・あの状況でどうやって？」「っておい、頭だけかーい！！」「てか、何で私この状態で生きてられんの！？」と海に頭だけで生きていることにことに気づいていく。
蜘蛛子は「多分〈不死〉おかげだろうな・・・」「あの瞬間、粉々に吹っとんでそこから少しずつ再生したんだろう」「すげーな〈不死〉、粉々になっても〈HP自動回復〉で復活するのか」「あんなの相手じゃ〈不死〉があっても今生き残ってるのはかなり幸運よね」「粉々じゃなかったら再生が始まって死んでないのバレただろうし」「海にバラ撒かれてなかったら最悪お持ち帰りされてたかもしれない」「死なないなら死なないでできることはいっぱいある」「あんまり具体的に考えたくないけど・・・」「あ〜、しかしヤバかった・・・なんやねんあれ！！」「何だよステータス平均9万って、インフレしすぎやろ！！チートだチート！！」「〈オリジンタラテクト〉、あのマザーすら従える蜘蛛族の頂点」「マザーですら「無理ゲーです、なめてんのかオラ」って感じだったのに・・・その数倍凶悪なのが出て来ちゃったら・・・ねえ？」「ステータスですらマジで数倍上なのに、更にスキルまでが軒並み上限到達済み」「特に耐性系がやばい・・・ほとんどの属性が”無効”！！」「あれどうすんのよ？どうにもなんなくね？」「なんというクソゲー・・・ないわ〜、ホントないわ〜」と悶えていく。
「うし！！グチおわり！！」「とりあえずどうすっか！？」「現状の私は手も足も出ない一頭身ゆるキャラ」「魔物に襲われたら為す術もない」「というわけでもなく・・・魔法は使える、そのへんのモブならこれだけで十分迎撃はできる」「っていうか、治療魔法で再生できるんじゃない？」「でもなー・・・治ったところで魔王がまた来たらどうするよ？」「何回やったって勝てる相手じゃないわ」「マザー相手には変化球で勝てそうな所まで来てんだけど、同じ手があの魔王相手に通じるとは・・・ん？」「待てよ・・・同じ手でいけるんじゃね？」「魔王が出てきても並列意思達は無事だった」「マザーも魔王も今のところ対策が無いのかもしれない！！」「回線はまだ生きてるかな？」「ハロハロ〜、こちら本体、応答願いますどうぞ！？」と並列意思に語りかけると、並列意思が「情報担当！？マジで生きてたのか！！」「どんなチート技使ったんだ！？」と応答した。蜘蛛子が「失礼な！！ちゃんと進化してスキルを取ったんだよ」「〈不死〉っていうスキルなんだけど・・・」と返すと、「は！？なんだそれチートじゃねーか！！」と叫び、魔法担当二号は「自分の事ながらえげつないな・・・」「どげんしたらそがん反則技身につけられると！？」と驚かれる。
蜘蛛子が「そんなわけで私は死なん！！」「こっちの心配は不要よ」「で、そっちはどんな感じ？」と尋ねると、並列意思は「お、おう、実はみんなで相談したんだけど・・・」と先の作戦を告げた。
蜘蛛子が「・・・なるほど」「黒幕へ精神攻撃・・・そっちも本体と同じ結論に達したか」と理解すると、並列意思は「とりあえず今は全力でマザーを攻撃中だ」と現状を述べた。蜘蛛子が「てことは・・・魔王にも私が生きてるってバレるなこりゃ」と不安を口にすると、並列意思は「え・・・あの化け物魔王やったと？」と恐れ慄く。蜘蛛子が「どうもそうらしいよ」「実際一発で粉みじんにされたわ」「〈不死〉があっても次に発見されたらヤバいね」と伝えると、並列意思は「だとしたらあまり連絡取り合うのはまずいね」「マザーに本体の場所を知られる危険性が高くなる」「おおう！そうやね」「では、本体は魔王に見つかんないようひたすら逃げ回る」「並列意思はマザーをなるべく早く倒し、魔王の精神へ侵入、つまり挟み撃ちの形になるな・・・」「マザー倒したら連絡するから！！」と話し、通信を終わらせていった。
蜘蛛子が「通信終了・・・っと」「なるほどね、現状は分かった」「マザーと魔王が繋がってるなら・・・攻撃が続いてる以上、私が生きてる事はほぼバレている」「なのに私はこうして生きてる（頭だけ）」「てことは、魔王私がどこにいるかは判ってないんだな」「マジでこのままプカプカ漂流してるのが安全な気がしてきた」「うん、体が治るまではこの海の藻屑ごっこを続けよう・・・」とのんびり波に揺られていくことにした。
