蜘蛛ですが、なにか?

【蜘蛛ですが、なにか?】52-2話のネタバレ|根岸彰子の正体が吸血鬼と判明

蜘蛛ですが、なにか?52-2話のネタバレを掲載。52-2話では、蜘蛛子が偶然出会った転生者根岸彰子の正体が吸血鬼と明らかになる。蜘蛛子はついに人間の街を発見していく。蜘蛛ですが、なにか?52-2話のネタバレを読みたい方はこちらをどうぞ。

蜘蛛ですが、なにか?52-2話のネタバレ

赤ちゃんの鑑定結果に驚きを隠せない蜘蛛子は「根岸彰子・・・って誰だっけ?」「いやー、級友の顔は全員思い出せるんだけど顔と名前が一致しないっていうか・・・」「名前覚える気がそもそもなかったからなー・・・」「他人に興味なかったのよね、ほとんど会話もしなかったし」「話しかけられても硬直して会話になんなかったし、なんかやたらと突っかかって来た子は覚えてんだけど」「根岸・・・ねえ?たぶん顔見れば思い出すんだけど、今は別人の上に赤ちゃんだから全然わかんないわ」「まあ同級生ってのは一旦置いとこう、それ抜きにしてもこの子ツッコミどころ多すぎじゃね!?」「ツッコミ一!!種族!!」「なんやねん〈人族 吸血鬼〉って!?」「元は人間だけど血を吸われて吸血鬼化したとか!?」「元の世界の伝承と同じかどうかはわからないけど・・・こういう時は鑑定の”詳細”を見てみよう」と詳細を鑑定すると、「「吸血鬼」、他者の血液を吸い生きる夜の支配者。高い能力を持つ反面弱点も多い。吸血によって吸血鬼となった場合。元の種族の特性を引きつぐ。生まれながら吸血鬼の純血種は”真祖”と呼ばれる。」と表示された。

蜘蛛子が「大体元の世界の伝承と同じっぽい・・・けどちょっと待て!!」「生まれながらの純血種は”真祖”!?」「この子の称号にガッツリ”真祖”って書いてあるんですけどー!?」「抱いてるご婦人は同じ苗字だし見るからに母親よね?どういうことなん!?」「となると父親が吸血鬼のハーフ!?ダンピーじゃん、ハンターじゃん!!」と興奮していた。

「あとは吸血鬼から妻子をもらったとか、この人は乳母だけど親族で苗字が同じだけとか・・・」」「まあそれはこの場で確認のしようもないね・・・」「そしてツッコミその二!!なんでそんなスキル多いのさ!?」「まだロクに動けもしない赤ん坊のくせに・・・そこいらのザコモンスターより多いんですけど!!」「こちとら最初に持ってたのなんてこんだけやぞ!!」「・・・ま、まあ割と持ってたか」「でもホラ、二つ違うでしょ重要よ、二つって!!」「あ、待てよ、もしかして称号で手に入れたスキルか?」「称号一つにつきスキル二つ取得だから計算は合うな」「調べてみよう、称号に〈鑑定〉!!」と鑑定を発動すると、「称号「吸血鬼」取得スキル:〈HP自動回復LV1〉〈暗視LV1〉取得条件:スキル〈吸血鬼〉の獲得。効果:種族に〈吸血鬼〉が追加される。吸血鬼に成り果てたものに贈られる称号。」「称号「真祖」取得スキル:〈不死体LV1〉〈五感強化LV1〉取得条件:生まれながらの吸血鬼であること。効果:〈吸血鬼〉のマイナス効果を無効化する。吸血鬼の祖たるものに贈られる称号。」と表示された。

「予想通りか・・・てかどっちの称号もすごいな!」「まず超便利な〈HP自動回復〉が付いてくるのかうらやましすぎる、私もめちゃくちゃ助けられてるけどこれ取るのはだいぶ苦労したからね」「でもさらにやばいのが〈真祖〉の称号効果、吸血鬼のマイナス効果無効は色々ダメなやつじゃね?」「弱点が多いからかろうじて人間が勝てるバランスなのに弱点無かったらそれは無敵の化け物だよ!!」とビビっていた。

「まあこの世界じゃステータスっていう絶対的な数値があるから無敵じゃないだろうけど・・・それでも日光浴びて平然としてる吸血鬼は最強くさいわな」「なにげに〈真祖〉の称号に付いてくる他のスキルもやばい」「何これ超ほしい!!」「でも叡智様の獲得スキル一覧に載ってなかったよね?」「たぶん真祖の称号限定の固有スキルなんだろうな」「でなきゃこんな便利スキル見逃すはずがないんだよね・・・」「ふ・・・ふーんだ!!私なんて〈不死体〉じゃなくて〈不死〉だもんね!!」「一日一回どころかどんだけ死んでも生き返るからね!!」「ふう・・・危うく嫉妬の波動に呑まれる所だった、物欲は身を滅ぼすから・・・」「あれ?私は〈韋駄天〉の転生特典スキル持ってたけど・・・この子の”特典”ってなに?」「待って・・・まさかこの〈吸血鬼〉スキルか!?」「称号にも「スキル〈吸血鬼〉の獲得」が条件ってあるし・・・」「え、じゃあ、この子両親とも人間って可能性無きにしもあらず・・・」「あの性悪”D”ならそういう地雷嬉々として仕込みそう」「貴族の親が生まれつき吸血鬼・・・し、知ーらないっと、私関係ないー」「それよりもツッコミどころその三だ!!何さそのスキルポイント数多すぎるやろ!!」「そんな大量のスキルポイントあったらあんなスキルもこんなスキルも取り放題じゃないの・・・」「今まで死ぬ思いして成長してきた私の苦労なんだったの?」「不公平!理不尽!!クソゲー!!金返せ!!」「この世界に神はいないのか!!・・・っていたわ。すげー性悪邪神が」「片や蜘蛛として迷宮デスゲームに取り囲まれた私!!片や貴族のお嬢様、何不自由なくぬくぬく育つ吸血っ子!!理不尽すぎる!!」「・・・っと延々ツッコんで来たけども、〈思考加速〉おかげでこの間わずか数秒」「されど数秒、無言で見つめ合う蜘蛛と人間達」と赤ん坊と見つめ合う。

蜘蛛子は「ケレン夫人、なんか必死に語りかけてるけどなんもわかんねー・・・」「そして、数秒とはいえ複数人からガン見されてる状況はボッチにはキツイ」「そろそろ撤退しよう、もう気は済んだし」「同級生のよしみで吸血鬼っ子様の今後のご活躍を心からお祈り申し上げます(覚えてないけど)」「Dの悪意が牙をむきませんように・・・」「大丈夫大丈夫、私なんて誕生の瞬間兄弟姉妹と共食い!!」「生き残っても”魔王”に命を狙われる日々よ、それよかよっぽどヌルゲーだから!!」「・・・うん、マジで私の方は難易度ナイトメアだわ、さっさと退散しよう」と考えていると近くの森に怪しい人影を見つけたものの、「・・・まあいいや、もう危険はないでしょ」と転移を発動した。

転移した蜘蛛子が「あー疲れた・・・精神的に」「やっぱコミュ障に人助けは向いてないわ」「じゃあ一息ついたところでお昼にしようか」「そいがよかたいね!」と並列意思たちと話していると、先ほど倒した盗賊も現れる。

蜘蛛子が「うおい、これさっきの盗賊・・・何で持ってきた!?」と驚くと、並列意思たちが「え、だって・・・別に回収しない理由はないでしょ?」「お残しは厳禁やんね!!」「倒したらいただく!!今まで通りじゃない」と告げた。蜘蛛子が「え〜〜〜、ないわー・・・」「別に回収するのはいいんだけど・・・並列意思達が”情報担当”が全くする気のなかった行動を取っている、そこにモヤッとした不安を覚える」「マザー戦で長いこと別行動していたせいか、並列意思達の行動に驚かされることがある」「元々並列意思は”私”のコピーであり上下も主従もない同一の存在、本来どんな状況になっても同じ考え方になるはずだ」「私が私自身を否定するなんてあり得るわけがない・・・でもそれが実際に起こっているのだ」「なので今は情報担当の私が魔法以外の全てを一人でこなしている」「それについて並列意思達は文句を言ってこない」「向こうも私の考えは何となく察してるっぽい・・・」とかすかな不安を覚えていた。

蜘蛛子の視線の先には人間の街が広がっていた。

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